日韓合意は本当に妥当だったのか?

昨年末にいわゆる従軍慰安婦の件で、日本・韓国が合意を行った。
それから1ヶ月近くたつが、今でもあの合意はしてはいけないものだったと思えてならない。


「最終かつ不可逆的に解決」と言い、多くの保守論客も政治的には大変意義のある合意と評価している。
これでボールは韓国に投げられあとは韓国の問題で日本は高見の見物、と言っているがそんなことはあり得るのか?


正直日本が失ったものは計り知れない。
慰安婦に軍が関与していた
・20万人の朝鮮女性を性奴隷にした
これを内閣総理大臣である阿部晋三が認めてしまった。
これは官房長官であった河野洋平閣議決定無しに独断で発表した河野談話などよりもよっぽど重いものである。


海外の評価、とりわけアメリカからの評価が高いのは、
アベに戦後の歴史史観をしっかり認めさせ、
従軍慰安婦ごめんなさい」
をさせた事で、日本軍は悪逆非道であり、アメリカ軍の正当性をしっかりと保つことが出来たから。
2発の原爆落も、東京・大阪・横浜なども大空襲も、全部正しかったんだよ!と言えること。
これら非戦闘民への無差別大量殺戮が正当化されることは決して許されてはいけないのに…。


今後韓国がこの問題で態度を軟化させることは考えにくいが、
日本大使館から慰安婦像を撤去する事
慰安婦白書なるものを出す事
この2点が守られない限り10億円を払う事は決してしないでもらいたい。
すでに韓国政府はこの2点を反故にするコメントを出している。


さらにここにきて急に出てきた「日韓スワップ協定」の復活、
日本政府の迷走ぶりにはあきれてものも言えない。


それにしてもこの件は誠に急な話であり、尚且つ今までの安倍政権の姿勢と180°違うので、
アメリカからのかなり厳しい圧力があったのかと疑ってしまう。


これで分かったことは「戦後レジームからの脱却」は夢のまた夢であり、当分出来そうにはない事。
ただ前後70年経ち、世界の秩序が崩れ始めているのは間違いない。
いつの日が日本が完全なる自主独立を勝ち取れる日が来ることを信じている。